
函館市神山にある【えほんカフェひっぽ】。店主の中川裕司さん(通称 ひげさん)がおすすめの絵本を紹介してくれます。子どもだけでなく、大人にも響く絵本の数々をお楽しみください。
『ひげのつぶやき』では、父であり、教員経験のあるひげさんが見つめる子育てや日常のアレコレを綴ってくれます。これが心に沁みるんです~。どうぞご覧ください。


読者の皆様こんにちは。ひっぽのひげです。
三月も半ばすぎとなり、春めく日々が嬉しいですね。
一年の内で今の春に向うこの時期が一番好きなんですよ。そんなに辛い冬を過ごしてきたわけでもないのに、何かしら春になったらいいことがありそうな気持ちになってしまうのですね。
さて、今月の絵本です。


「ランドセルがやってきた」
文:中川ひろたか 絵:村上康成
出版:2009年 定価:本体1,300円+税
徳間書店
![]()
幼稚園からかえってきた「うみひこくん」に、大きな箱が届いています。
おじいちゃんからです。
箱を開けてみると「やったー! ランドセル! うゎおー! あお!」うみひこくんには、意外と軽くて、大きい感じがしています。
さっそく、周りにあった本を適当に入れて、ランドセルをしょって散歩に出かけます。
「よっ、いちねんせい!」などと近所の人が声をかけてくれます。近所のおばあちゃんにペコリとおじぎして挨拶。中から本がパラパラとこぼれます。ほんとによくある風景です。
一年生のわくわくした気持の象徴のようなランドセル、私は6年間使ったかなぁ。入学に向けてわくわくした気持ちを思い出させてくれる絵本です。
作者の中川さんと村上さんはベストセラーを生む名コンビです。
ひっぽの本棚に「おつきみうさぎ」などあり3冊目がこの絵本です。

春から新一年生のみんなもきっと、ピカピカのランドセルにわくわくドキドキしていることでしょう♪新品の筆箱に、下敷き、上靴…早く使いたくてうずうずしている自分を思い出します。我が家の子どもたちは春から小3、小5。
あんなに大きく感じたランドセルも、今や体に馴染んで様になっています。
ピカピカの新一年生たち、小学生ライフを楽しんで!



中学生になりまして、部活をすることもなく休みの度に悪友と遊びに行ってまして、読書からはすっかり離れてしまいました。
高校は札幌の道立高校でした。
理系クラスだったのですが私に微分積分は向いてなくて落ちこぼれました。文系に切り替えるか、ボーっとしていた時、人気だった大江健三郎の「個人的な体験」という小説を読みました。
衝撃でした。難しくてなんだかよくわからんかったのです。
こうなると俄然やる気が出て、読み解けなかった大江さんを解りたいと彼の6巻全集(大江健三郎全作品・新潮社)を買いまして読みふけりました。当然ながら数学の成績は下がる一方で、勉強してないのに国語の成績だけがグンと伸びました。
今は、乱読です。
難解なテーマの小説よりも、いろいろな方のエッセイや科学的な解説本などを読むことが多くなりました。伊集院静氏はお気に入りです。その人なりの考え方を知ることや宇宙の仕組みなどを知ることが自分に返ってくるように思うのです。 これからも乱読の幅を広げていきたいものです。
![]()
6年生の皆さん、卒業おめでとうございます。
今回のおすすめ絵本では、小学校の新一年生のわくわくした気持ちを思い出しましたが、中学1年生になる時は「自分が中学生になれるんだろうか」と不安が大きかったように思います。
勉強、制服、部活、先輩、なんだかわけもわからず怖く感じたのです。
小学生から中学生への階段は高い高い1段に感じますよね。
でも私にとっては中学3年間が、1番楽しく濃い時間だったような気がします。
読書は…全然してなかったなぁ~(笑)
そのせいなのか語彙力のなさが今になって響いております。
そんな私も、ひっぽのひげ文庫でひげさんと出会ってからたくさんの絵本を読みました。
読み、想いを馳せたり大切な思い出が蘇ったり。
絵本を挟んで、子どもたちとも優しい時間を過ごすことができたと思います。
皆さんもひっぽのひげ文庫でお気に入りの絵本はできましたか?
次回、第60回ひっぽのひげ文庫最終回です。
これまで読んでくださった皆さんへの感謝を込めてお届けします。
どうぞお楽しみに。
ままっち!編集部 Tammy
えほんカフェひっぽ
住所 函館市神山3丁目64-2
TEL 0138-87-2691
営業時間 11:00~18:00
定休日 毎週火、水曜日
HP http://hakodate-ehoncafe-hippo.com/
Instagram https://www.instagram.com/_cafe_hippo/




