
2020年2月にスタートした【ひっぽのひげ文庫】。
神山にある「えほんカフェひっぽ」の店主・中川裕司さん(通称ひげさん)が、これまでたくさんのおすすめ絵本、つぶやきを紹介してくれました。
そんなひげ文庫も、今回が最終回です。
最後の絵本紹介とともに、これまでを振り返りながら、ひげさん、そしてままっち!スタッフTammyそれぞれの心に残っている回をご紹介します。


読者の皆様こんにちは。ひっぽのひげです。
四月になって春らしくなってきました。このごろ、ピカピカの大きく見えるランドセルをしょった一年生を見かけると、ついほころんでしまいます。学校へ向かう姿がキラキラしてまぶしいのです。自分にもあんな頃があったのだよなぁと思ったりもします。
2020年2月にスタートした「ひげ文庫」ですが、今回の60回目で最終回です。長きにわたって読んでいただきありがとうございました。好き勝手に子育てや子どものことなどを書かせていただき感謝しかありません。私にとっては頭の中を整理するいい機会でした。何よりも書いていることが楽しかったのです。
では最後の「今月の絵本」です。

「アンジュール ある犬の物語」
作:ガブリエル・バンサン
出版:1986年 定価:本体1,400円+税
BL出版
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第一回の絵本は「アンジュール」でした。
最後も「アンジュール」で締めたいと思えるほど大好きな絵本です。
ひっぽの本棚の特別席に飾っています。
走っている車から投げ捨てられた犬の一日(仏語でアンジュール)の物語です。
走り去る車を犬は必死で追いかけますが、追いつけるものではありません。車や飼い主の匂いも途切れ、たたずむ犬。ふらふらと道に出ると、犬を避けようとした車は事故を起し沢山の車を巻き込みます。あてもなく、とぼとぼと荒野を進むしかありません。遠くに街並みが見えて、街に入りますが追い払われるだけです。そして、街はずれでリュックを持った少年と出会います。
文字がなく黒いデッサンだけで綴られています。犬の心情まで表現しているデッサンが素晴らしい。その後、少年と犬がどうなったのか、読み手にゆだねられます。「アンジュール」はひょっとしたら犬の名前なのでしょうか。それも読み手次第です。


ぜひ、ひっぽさんを訪れた際には手に取ってほしい一冊です。
シンプルな線で描かれているのに、不思議とページをめくるたびに物語が動き出し、まるで映像を見ているかのような感覚に包まれます。
絵本はもともと想像力を引き出してくれるものですが、「アンジュール」はその魅力をより強く感じさせてくれる作品。
ひっぽでコーヒーを飲みながら、アンジュールを読み、想いを馳せるのも良い時間かもしれません♪
今までひげ文庫でご紹介した本はひっぽ店内にありますので、お子さんも連れて読みに行ってみてはいかがでしょうか(^^)

ひげさんの思い出回【その1:vol.2】
★ひげのつぶやき《あだ名禁止、みんな「さん付け」》

この回のつぶやきは、「あだ名禁止」について。現代の学校では、あだ名はダメでみんな一律に「さん付け」なんですよね。もちろん傷つけてしまうあだ名はよくないけれど、そこを横並びにしても意味があるのでしょうか?というひげさんの投げかけでした。当時担当していたスタッフnancyが、自分が小学生だった時の思い出深い先生の話をしてくれています。
ひげさんの思い出回【その2:vol.25】
★ひげのつぶやき《できるを重ねる》

この回はわたしもとても心に残っています。子どもが小さな時は、「ハイハイができた!」「おしゃべりができた!」と「できる」ことを探していたのに、いつからか「漢字が書けない」「言うことを聞かない」と「できない」ばかりに目がいっていませんか?…胸にグサッと突き刺さったのを覚えています。
Tammyの思い出回【その1:vol.27】
★ひげのつぶやき《自然体でいること》

ちょうど息子の忘れ物の多さに頭を抱えていた時期。「比べないこと」を教えるのが親の役割なのに、進んで比べてしまっていた自分に猛反省しました。ありのままを受け入れつつ、前向きに励ますことの大切さをこの回で気づかされました。自然体で魅力ある人間になって欲しいなと、自分の発言や考え方を改めるきっかけになりました。
Tammyの思い出回【その2:vol.30】
★ひげのつぶやき《引き算で…》

この回で紹介された絵本「さかなくん」も大好き♪さかなくんの通う学校には、ネコさん、きつね君、トカゲさん…と様々な友だちがいて、それぞれが仲良く過ごしています。こんなクラス、世界になればいいなぁとほっこりする絵本です。
そして、子育てについていつもハッと立ち止まる瞬間をくれる「つぶやき」。この回は、子どもの生活から「引き算」できるものはありませんか?とのひげさんの投げかけ。子どもの時にしか経験できない時間を、親が奪っていないだろうか?自分が子どもの時、一見意味のないような時間がとても大切だったことを思い出しました。
ひげさんとTammyの思い出回、ぜひ見てくれたら嬉しいです。
最後に…
2020年2月からスタートし、初回シリーズを含めるとなんと72回目(ひげさんの年齢と一緒。運命を感じます。)!ついに最終回をむかえることになりました。
毎回「今回はどんな絵本だろうか♪」「つぶやきのテーマはなんだろう?」とわくわくしながらひげさんの原稿を読んでいました。ひっぽで見る絵本と美味しいコーヒー。まさに癒しの時間でした。
子どもたちも大好きなひっぽ。「え~連れてってよ!」と怒られることもしばしば。(だって1人の時間を楽しみたいんだもん)
ままっち!をご覧のママの中には、まだお子さんが小さく自由にお出かけできない方もいると思います。そんな時は、コーヒーやお茶を準備して【ひっぽのひげ文庫】を覗いてみてください。
教員・父の経験があるひげ先輩からの言葉は、自分を見つめ直すきっかけになると思います。
ひげ文庫はこれで終わりますが、ひっぽさんには定期的に通いますので、ままっち!インスタなどチェックしてみてくださいね♪
ひげさん、6年間本当にありがとうございました!
そしてこれからもよろしくお願いします(^^)
ままっち!編集部 Tammy
えほんカフェひっぽ
住所 函館市神山3丁目64-2
TEL 0138-87-2691
営業時間 11:00~18:00
定休日 毎週火、水曜日
HP http://hakodate-ehoncafe-hippo.com/
Instagram https://www.instagram.com/_cafe_hippo/



